はやぶさは最高320km/h、いつも撮影するスーパーひたちの缶ビールのようにうまく撮れない。
紅葉一色の花巻で、喜久盛酒造社長の藤村さんに酒蔵や仕込蔵を案内していただく。庭や蔵の広さをみるだけで、過去の喜久盛酒造の仕事ぶりをはかることができる。同時に、明治から続く歴史ある酒蔵のいたるところが東北大震災の爪あとだらけであることにも気づく。取り壊しや建替えにいたらないのは、建物が増築を重ね複雑化していること、震災における行政からの支援は一切ないこと(対象外地区)から、震災から4年以上経った今でも修繕の目処がたたず、一部の作業は別の蔵で行われているということだった。

藤村さんからタクシードライバー(彼の代表作である日本酒)や仕事への思いを聞くことで、3.11を強く思い出す。成功者(と呼んでみたりして)の苦労は説得力があり過ぎる。課題は山積みだと淡々と話していた表情の中にはどこか含みも感じられ、なにかしてくれるんだろうと思わずにはいられなかった。またタクシードライバーを置かせていただきます。置きたいけれど実は酒屋さんでも品薄状態なんですよね…。藤村社長、腰痛で大変なところ、そしてお忙しい中ご対応いただき本当にありがとうございました。またお会いしましょう!

前沢牛すき焼きを食したあとは、帰りがてら平泉の中尊寺へ。紅葉や金色堂に感激しながら、1時間の自由時間はあっという間に過ぎ、一ノ関駅で新幹線の時間を気にしながら地ビールと小岩井チーズ(牛タン入り)を購入する。かもめのたまごも購入。

喜久盛酒造さんは見学仕様の酒蔵でないにも関わらず内部にお邪魔することができ大変勉強になりました。また、前回の新潟利酒列車ツアーに続く強行スケジュールに同行してくれた安藤トラベルのA君、秘書のT君、本当にありがとう!この場をお借りして御礼申し上げます。

民話の宿荒澤屋
炉ばたあかべこ